ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

2014トークライブ&ラーニングバーその3


かめやまです。
村山総合支庁と共催の「トークライブ&ラーニングバー」、今年度の最終回は、福島県会津若松フリースクールNPO法人寺子屋方丈舎」代表理事の江川和弥さんをゲストにお迎えし、トークを聴かせてもらいました。


会場は前回と同じ、お好み焼きのおいしいカフェ「ブラウニーズ・ストーリー」さんです。ぷらほからは、愛ママ、ワイ子さん、かめんぬ、かやちゃん、I粉さん、スミーさん、ハギーさん、O腹くん、しげちゃん、アナゴくんが参加しました(滝口さんは聞き手です)。

最初に、どういう経緯で「不登校」にかかわるようになったのかをお話してもらいました。江川さんが高校1年生の時、自身が不登校になり学校を辞めてしまいます。その後大学進学で上京し、卒業後は地元に戻り会社員として働く。そんなとき、ボランティアとして適応指導教室で勉強を教える活動を始めました。ここで「不登校」の子どもたちと接していると「人として認められる場が必要」だと実感します。どの子も「人生ダメにしたい」と思っていない。生きた証を持ちたいと。その子がこの世に存在しているという価値を認め、可能性を広げる手伝いをするために、フリースクール寺子屋方丈舎」を立ち上げたのです。以後、20年ぐらい「不登校」の子どもたちとかかわっています。

次に、震災後はどの様な取り組みをしてきたのかをお話してもらいました。子どもたちと、震災の関係性を想定していなかったと言います。震災が起き、自分たちは何ができるのか?と。できることから「不登校支援」をやろうとなりました。そこで見えてきたのは「学校に行っている子どもの支援」です。震災が起きて、3年間も子どもたちはずっとガマンしてきました。悩みや不安などを吐き出すことができないストレスから、子どもたちは将来設計ができないでいるのです。もう学校教育だけではカバーできないところまできているので「学校」「民間」「行政」で協力し情報共有をしてづながりをつくりました。その上でどう子どもたちの支えになるかということです。

さらに、学校に行けても教室に入れない子どもが増えていると言います。どのように対応したかと言うと、学校の中に「フリースクール」をつくったのです。普通なら、学校の中に「民間」が入れないのだが「寺子屋方丈舎」の長年の実績が信用につながり、学校の中に「フリースクール」をつくれたということでした。学校側に「民間」もちゃんとやるんだと認識してもらえたのです。

他には、福島県内の800もあるNPOをまとめる仕事をしました。事業をやっていると、どの団体も自分たちが一番だと言ってきます。でも、どんな団体でも長所・短所はある。そこを、うまく団体同士をつなげ、お互いに協力し合うように「調整役」をしたのです。それぞれには、団体の「文化」があるので、理解する努力をしないと団体同士つながれない。それを知らない人が多いんだと言います。この「調整役」がいないので現場が混乱したそうです。

さらに行政には、NPOはやりたいことしかやらないというイメージを持たれているので、誤解をとく努力もしました。なぜ、ここまでまめに動くのか?。それは「福島の子どもたちのためにつくしたい」と江川さんは言います。そうしないと、子どもたちが犠牲になるからだそうです。

ここで、第1部が終了です。
江川さん、貴重なお話ありがとうございました!

ここからは、第2部の交流会スタートです。
美味しい食べ物をいただきながら江川さんにさらにお話を聴いたり、参加者同士で第1部のトークの感想を交わしたり、お互いのことを話したりなどなど盛り上がりました。

最後に集合写真!

皆さんお疲れ様でした!