ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

 「ぷらほ入門2007」反省会

ちょっと前のことになりますが、4月4日(水)製作メンバーである、かっち・たかのり嬢・三竹嬢・組嬢・愛ママの5人で、ぷらほ入門制作を経てのふりかえりを行いました。「入門の制作過程」と「入門の内容」について、「うまくいった点・よかった点」と「反省点・改善できる点」をひとりひとり書き出し、発表しあいました。このふりかえりで出たことを次に活かすために、そして皆で共有するために、ここにうpします。ぜひ読んでくださいませ。



1.冊子の制作について

(1)うまくいった点・よかった点

・前回はほぼ3人(滝口さん・わたし・愛さん)だけで作った感が強かったが、今回は組さんと三竹嬢にも手伝ってもらったりなど、他のメンバーも制作に巻き込めた。(今村)
・取材初体験。(今村)
・合宿。ひとりで黙々とやるよりはるかに作業がはかどった。何より「楽しい」というのが大きい。(今村)
・原稿を制作する際の役割分担が決められていて、作業に取りかかりやすかった。(三竹)
・皆で雑談しながらの作業だったので、真夜中の作業でも苦痛に思わず作業しやすく、普段話せないことも話したり聞いたりできたので、お互いのことをよく知ることができた。(三竹)
・漫画のアシスタントという、自分の好きなことが活かせる機会を与えていただけてよかった。(三竹)
・今までインタビューは受けていたけど、冊子の制作に自分が参加できたことが嬉しかった。個人的にも合宿という形で作業をしたことで、制作にかかわったメンバーの関係に変化が現れていたような気がした。(組)
・制作に関することでも、いろいろアドバイスをもらえたり、作業の合間に話をしたりで、作業中はかなり精神的に楽だった。1人でずっとやっていたら作業がきつかったかもしれない。(組)
・今までにない形で何人かで協力して制作作業をすすめられたので、いろんな学びや気づきが得られた。(滝口)
・単に漫画を描く、ということだけでなく、チームプレーとして何かを一緒に行うとはどういうことなのか、それを体験できたことが大きい。(滝口)
・一緒に作品をつくる(しかも合宿までして)ということで、お互いの関係性の深まりみたいなものが生まれたように思うので、すごくよい体験になった。(滝口)
・予定まで終わらないとわかった段階で、迅速に軌道修正できた。結果的にいろんな人を傷つけずにすむ判断や選択ができたと思う。(滝口)
・昨年は全部といっていいほど祐子嬢に漫画を丸投げだったが、今年は企画からいろいろと組めて楽しかったし、中身の濃いものになった。(松井)
・祐子嬢自身が漫画を描く上で必要な情報収集(聞き取り)を行ったのがよかった。漫画の登場人物のリアルな思いが作品に盛り込まれている。(松井)
・スケジュール的にはかなりキツかったが、その分、合宿という今までにない試みに乗り出すことができた。(松井)
・ベタやトーンなどを担当してくれた三竹嬢と組さんの存在は大きい。実務的なことだけでなく、雰囲気の面でも。(松井)
・「聞き取り」という行為が、実際は、その人その人の思いの整理や意味づけの確認などの場になっていると思う。自分も含めて。これは、引き続き、定期的にお願いしたい。(松井)


(2)反省点・改善できる点

・最初、ちゃんとした打ち合わせをとらず、ネームを描いてきたこと。どこかで「前回と同じノリでいいんだろう」というお気楽さ・油断があった。(今村)
・上述のことが1月半ばの話で、その結果、いろんな作業が詰め詰めになったと思う。余裕をなくした。ギリギリにならないと動かなさすぎ。(今村)
・自分から動け。待ってばっかり。(今村)
・原稿を手伝ってもらう際、どこまでの仕事を与えればいいのか、また、どこまで自分の思い(?)を伝えればいいのか、迷った。待たせる時間の方が多かったと思う。(今村)
・祐子さんの作業の負担が大きかったので、他に自分にもできることはないだろうかと戸惑ってしまった。冊子制作過程で自分のすることがなかった場合は、環境整備に力を入れればよかった。(三竹)
・漫画のアシスタントとしてわからないことが多く、何をするにもまず訊いてから行動していた点。事前にもう少しいろいろ調べてから合宿に臨めばよかった。(組)
・日程や締切がかなりギリギリだったと思う。27〜28日はとくにハードだったという印象。(組)
・自分にできることはないか、と訊けなかった。(組)
・個人的に適度に休んで作業をすればよかった。自分の限界というか、身体のことをもう少し考えて作業をするべきだった。体調を崩しては元も子もないので、作業中に体調を崩さなかったのでまだよかったけれど、これから注意したい。(組)
・居場所モードと仕事モードの使い分けがうまくいかず。(滝口)
・スケジュール設計が極めて甘く、結局、当初の予定の間に合わせることができなかった。(滝口)
・編集側の詰めの甘さが制作スタッフに丸投げという形で出てしまっていたように思う。せっかく来てもらったのに仕事がない、とか。(滝口)
・たくさんある作業を効率よく進めていくための、優先順位のつけかたを失敗。というか、順位をつけるのを忘れてしまっていた。(滝口)
・自分のパート(聞き取り・まとめ)を軽視しすぎた。原稿をチェックしてもらうプロセスがかなり雑になった。後でクレームがあるかもしれない。自分のパートでもアシスタントを頼めばよかった。1人でやるには限界があった。(滝口)
・スケジュール的にハードすぎたので、もっと計画的なスケジュールを組む必要があった。締切を前にした焦りが必要以上に出てしまう。体調・精神面で追い込まれすぎてしまう。「もっと手を加えたかった」と思うままの印刷は避けたい。(松井)
・体調を崩してしまった組さんには申し訳ない。他のメンバーにも無理をさせてしまうスケジュールだったと思う。(松井)
・「合宿モード」と「フリースペースモード」の切り替えがうまくできなかった。少なくとも、開設日の11:00〜17:00はフリースペースモードに切り替えなければいけない。開設時間の10分前には、モード切替完了を。(松井)

2.冊子の内容について

(1)うまくいった点・よかった点

・漫画でメンバーネタが描けたこと。前回の反省として「代表ズネタばっかだった」というのがあったので。(今村)
・漫画で堅くなりすぎず、おふざけにもなりすぎず、バランスをとれた、かな? やや真面目な内容でも絵のタッチで中和できたかなーと。(今村)
・メンバーの似顔絵に「似てる!」の声が多かったことに激しく安心しますた。(〒く〒)(今村)
・昨年よりもたくさんのメンバーの様子やぷらほを立ち上げた理由など、内容が充実している。いろんな視点から見たぷらほについての内容が載っているので楽しく読める。(三竹)
・メンバー、スタッフの特徴や個性がうまく捉えられている。ぷらほが普段どういった雰囲気なのかわかりやすくまとめられている。(三竹)
・メンバーとスタッフの間に隔たりを感じさせない。(三竹)
・スタッフのお二人がスタッフになった理由を明確にしているのはよかったと思う。どんなきっかけでぷらほを立ち上げたかわかるので、ぷらほがどういったことを大事にしてるかっていうことが理解しやすいと思う。(組)
・日常の話が増えたので、ぷらほの雰囲気がつかみやすいと思う。(組)
・前の冊子を読んだときも思ったけれど、ぷらほに対しての考えが一人一人違う。同じ場所なのに、こんなにも考えかたや感じかたが違うというのはすごく面白い。話をしていてもそれは感じるけれど、こうやって本にすることで改めて読むことにより、新しい発見があったりして、本当に面白いと思う。(組)
・ぷらほで作った冊子にぷらほへの違和感をちゃんと載せているのは、読んでいて面白いし、その意見の内容も自分が考えたことがなかった部分だったので、今までとは違った視点でぷらほを見ても面白いナーと思った。(組)
・この一年間のぷらほの日常/非日常がぎっしり詰まった1冊。資料的価値もある中身の濃いものができた。(滝口)
・何気ないぷらほの日常がどういう意味をもっているのか、わかりやすい形で言語化できている。(滝口)
・ぷらほのなかのいろんな声を拾うことができたのではないか。そしてそれは、その声を拾われたいろんなメンバーにとって、嬉しいことでもあったのではないか。というか、そうであってくれるといいなと思う。(滝口)
・前作と比べて、内容の濃さは天地ほどの差がある。前作があったからこそ、今回の作品ができたと思う。(松井)
・個人的には「ぷらほからのごあいさつ」をリニューアルできたのが大きい。(松井)
・「そもそもフリースペース、スタッフはどういう出発点なのか?」を描いてもらえたのは、大きな意味をもつ。(松井)
・見逃してしまいそうなことに言葉や意味を与えたことで、日常のフリースペース活動の価値がより明確になった。この冊子を見たメンバーがいろんな意味で意識化。(松井)
・聞き取り(メンバーズ・ボイス)で、今まで知らなかったメンバーの思いを知ることができた。(松井)
・45−46頁の「30代 男子」の視点は、今のぷらほに不可欠だと思う。それをあえて話してくれたこと、そして載せてくれたことは大きい。(松井)
・聞き取りした内容を丁寧に拾ってくれているのがいい。(松井)


(2)反省点・改善できる点

・今回の漫画には、ひとつひとつテーマがあったわけですが、話によっては抽象的に描いて、テーマが読み手に伝わっていないのでは? とやや不安。かといって説明的になるのもいや。(今村)
・誤字・脱字がけっこうあった。(今村)
・もういっそのこと全部新たに描いてもよかったんじゃないか。一日の流れ漫画とか中表紙とか。(今村)
・反省点ではないですが。わたし以外のメンバー視点の漫画があってもよかったかナー。ぷらほで過ごしていて面白かったこと、興味をもったこと、勉強になったこと等をきいてわたしが描く、とか。(今村)
・滝口さんの聞き取りの後にも語りたいことがどんどん出てきたので、もっと事前に語りたいことをまとめておけばよかった。うまく言語化できなかった。(三竹)
・トーンについてなのですが、ベタ塗りした部分の上にトーンをはった場所(自分が出ている頁など)に重なったところが印刷にでてしまった。ベタの部分だったとはいえ、ちゃんと切っておけばよかった。(三竹)
・22頁の交流会in遊佐の上のうりこ嬢の腕の部分(自分がはった部分)のトーンがはがれてしまっていた。はったときにきれいにできたつもりでも、後から見ると少しはみ出していたりする部分があった。もし次こういう機会があったら、もっと自分できちんと確認して、少しのはみだしとかもないようにしたい。(組)
・誤字。(組)
・インタビュー部分の字がかなり小さすぎて、読みにくくなってしまった。(滝口)
・スタッフのインタビュー部分(とくに自分のところ)で、前提のある人向けの説明になってしまっている気がした。ぷらほ初心者向けの言葉ではないのではないか。(滝口)
・誤字・脱字など。(滝口)
・第一部と第二部の落差が大きすぎる。その分、作者の技量が大きく伸びた、ということなのでしょうが。そう考えると、トータルで新しいものをつくると考えたほうがよかった気がする。(滝口)
・漫画の前半(案内編)をリニューアルできればもっとよかった。後半の中身が濃くなったため、バランスが崩れた。案内編の流れはそのままでも、意味づけをするだけでもっといい作品になると思う。増刷までにお願いできたら嬉しい。(松井)
・表紙に祐子嬢もいてほしかった。祐子嬢目線の絵だからなのだろうけど。(松井)