自主学習会レポ(4)
- 出版社/メーカー: ジャパンホームビデオ
- 発売日: 1998/04/24
- メディア: VHS
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前半は、沖縄戦のもうひとつの悲劇をリアルに描いたドキュメンタリーアニメ作品『対馬丸』(1982)を上映、みんなで鑑賞したのち、意見や感想を出し合いました。アニメという外見にもかかわらず、戦争という非日常が沖縄の人びとの日常を不気味に侵食していくさまが、大変リアルに、そして臨場感たっぷりに描かれており、改めて戦争やそれが引き起こしてしまった諸々の事態に衝撃を受ける私たちなのでありました。
その後、ワークショップの後半は、かつてこの『対馬丸』の映写活動をしていたこともあるという、山形国際ドキュメンタリー映画祭・事務局長の高橋卓也さんに臨時ゲストとして来ていただき、この作品の意義――数少ない沖縄の人びと発の作品であること――やら映写当時のエピソード――かつてはこうした映画を各地の学校を回りながら映写していたこと――やらについて、非常に興味深いあれこれをお話ししていただきました。
最後は、これから「ひめゆり」上映会準備をいよいよ本格化させようという私たちに対し、高橋さんからエールのお言葉をいただきました。製作者たちが作品に込めた「思い」を受け取った「私」が、今度はそれをさらに別の人びとに伝えていく、これが上映会の本質であり、この「思い」のリレーをひとりでも多くの人びとにつないでいくためにもぜひ頑張って取り組んでいってください、とのことでした。
次回予告は、「さまざまな角度から沖縄戦を知ろう:その2」。沖縄の人びとの戦争体験について東京の小学生たちが取材して作成したドキュメンタリー映画『ちいさな語り部たちの記録』を題材にワークショップを行います。お楽しみに。