ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

バランスは他人にとってもらおう

スミーです。今日もぷらほりました。
今日の一番乗りはHideちゃん。そしてしげちゃん、Y題くん、M岡くん、あなごくん、霞嬢がぞくぞくと来ぷら。クローバー通信の製本作業をしながら、今日もフェスでの女装についての会話が繰り広げられていました。あなごくんが、メイクってどうしたら上達するの?と貼子嬢に聞けば、「慣れるしかねーよ」。Hideちゃんが、女装に最低限必要なものって何ですか?としげちゃんに訊ねれば、「きれいになりたいという気持ち」というような具合です。





15時からは、東谷心療内科代表の東谷慶昭さんを講師にお迎えし、「心の健康を考えよう」と題したワークショップが行われました。
参加者は、Y題くん、あなごくん、霞嬢、K沢さん、AK子さん、YR水さん、SZ木さん、晴ぱそさん、貼子嬢、英介さん、タカさん、OS夢くん、千登勢さんです。


先ずは、心の健康というものが、どのようなバランスのうえに成り立っているのかをご説明いただきました。
ストレスを天秤ばかりで考えると、支点となるのは、心だけでなく体の健康です。身体に症状がないこと、よく眠り、朝食をとり、体を動かし、楽しみを持つことなどは、身体の健康についてもよく言われることと同じですね。
その上の秤の一方に、「つらいストレス」という生活のマイナス要因(仕事の忙しさ、難しさ、病気の家族、苦手な人々、などなど)、もう一方に「ストレス解消」という生活のプラス要因(仕事のやりがい、達成感、裁量権、サポートしてくれる人、承認、などなど)があり、両者のバランスがとれている状態が健康だと考えられるということです。



大変なことはやりがいがあり、楽しいこともやってみると大変だったりします。仕事は「楽苦しい(たのくるしい)」もので、どちらか一方では成り立たないものです。洋服の生地のタテ糸とヨコ糸を編んでいくように、白黒はっきりさせずグレーゾーンに耐えられるようになることが、成熟であるというお話でした。


真実には色々な面があり、それを見落とさないようにすることが大切です。一面では不合理に見える人間の行動にも意味があり、実はバランスをとるために必要なである場合が多いそうです。たとえば学校に行かないという状態を考える場合にも、そうしなければならない理由があると考える必要があります。ただ行っていれば何も問題が無いというものではありません。


人生というものはそう簡単にうまくは行かないものなので(断言)、バランスをとるためにプラス面を見つけるには、相当な意識的な努力が必要です。愚痴吐き人間のスミーには、耳が痛いお話です。
「良かった」と感じることを増やすこと、また、「これができない」という考え方ではなく、例えばボーッとして何もしないでいる能力がある(粗大ゴミになれる能力!)というふうに考えることができるようになればしめたものだそうです。ただ、ウソは良くないですね。


また、ストレス解消には喋ることが大事だそうです。そのとき大切なのは「私メッセージ」、つまり「私は…と思う」という話し方で、日本人はこれが苦手なのだそうです。「〜じゃないですか」という話し方や、マスメディアの言説には「私メッセージ」が含まれていないことが多いので、区別が必要です。


喋るということは、何か伝えたいメッセージがあるから喋ると通常思われがちですが、実は喋っているうちに自分の考えがわかるということが多いのだそうです。自分と相手との「あいだ」に、自分を放り出してみるということがとても大切で、そのために必要な場として、「もうひとつの家族」という考え方を教えていただきました。


ワークライフバランスというものは、2つ以上のコミュニティがうまくいっている状態で実現可能なもので、家族以外のコミュニティ(学校、職場、ご近所、サークル、などなど)というもうひとつの家族があり、喋る相手がいることが、メンタルヘルスにとって重要なことだそうです。


ひとつの場所に全体重を載せるのではなく、複数の居場所を持つこと。そして、「わいわいがやがや」できること。ぷらっとほーむもそのひとつになれるのではないでしょうか。



その後、参加者の性格の傾向を知ることができるエゴグラムという診断を実施しました。
いくつかの質問に答えて、五つの項目の数字の合計で性格の傾向を知るというものです。厳しさ、優しさ、論理性、奔放さ、協調性、それぞれの点数の高低で自分の性格の傾向を知ることができるというものです。性格の良し悪しをはかるものではなく、自分がなりたい自分になるための参考にすると良いものだそうです。
ちなみにスタッフは、愛さん→自己中心タイプ、愛子さん→孤高の人タイプ、スミー→厭世タイプ、という結果が出ました。あたってますか?


ブログがとても長くなってしまいましたが、東谷さんのお話は本当にひとつひとつが、お話の順序、声のトーン、身振り手振りなどにいたるまで、心にしみるものばかりで、悩みのデパートぷらほ支店(舞の海からの流れで旭鷲山風に)と呼ばれているスミーとっては一分一秒がとても貴重な時間でした。いや、おおげさじゃなく!
みんなの感想からも、それぞれ本当に色々なものを受けとることができたことが伝わってきました。


東谷さん、またぷらほに来てください!



今日は本当にありがとうございました!



差し入れをいただきました。
Hideちゃん→ドンタコス
K沢さん→お茶
AK子さん→ルマンド
千登勢さん→PRETZ
ごちそうさまでした〜!