ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

「家族社会学」に参加して


10/16(水) 17:30〜19:00学習支援スペースにて滝口さんによる講座がありました。
『ひきこもり親の会は何をしているのか?〜家族社会学の視点から〜』という題で行われました。
「ひきこもっている家族」と「ひきこもっていない家族」との違いは何か?
精神科医斉藤環さんの『「ひきこもりシステム』という言葉を用いての説明を聞きました。ひきこもっている人は、家族からそして社会から二重にひきこもっているということでした。
また「なぜ家族をつくるか?」と滝口さんから聞かれ、今まで考えたことない視点からあれこれ考えてみるいい機会にもなりました。
話を聞いていくと、つらさを抱える家族というのは「近代家族モデル」いわゆる世間で思わされている“正しい家族”という規範の中にいるようでした。これは高度経済成長のあと行政によってそのモデルが作られたということでした。
今やその家族のあり方は大きく変わってきていているのだから(ポスト近代家族)、その規範をゆるめていくことが大切であると共に、それが親の会の役割であることもわかりました。
私も今年の4月から親の会を開いているので、なんとなくぼんやりと親の会のあり方については考えてはいたのですが、講座に参加して具体的に親の会とはどういうものか言葉で知り、腑に落ちたような気がします。
これから、親の会で大切にしていきたいことは、規範をゆるめることでその家族に柔軟性をもたせること、そのことによってできる空間(すきま)をいろんなネットワークにつなげる(つながりの回復)ことだと、この講座で学びました。そして、それぞれの家族が自律性を回復できるようになればいいのだと知ることができました。
他の親の会の話もお聞きしましたが、印象に残ったのは「笑い」を大切にしている、親御さんが心から笑えるようになることを心がけて活動しているという団体でした。
参加者からも活発に質問などが出され、とても有意義な時間でした。