ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

人それぞれ


愛たんです。

「けうげ/けうくわ」、なかなか興味深いお話ですねぇ。私などは、この言葉を目にしたとき「“ぴっとんへべへべ”に次ぐ面白ワード誕生か?!」と感じてしまいました。儒教・仏教の用語だったとは。ぜひとも「けうくわ」の後には「っ」を付けて勢いよく発音したいものです。

「環境管理」といったときの「環境」には、その居場所で通ってくる人たちを迎え入れる「スタッフ」もまた含まれる、と滝口氏が書いていましたが、ぷらっとほーむはスタッフのみならず、魅力的なメンバーが多いと思います(軽く「魅力的なスタッフ」を前提に書いてみる)。さて、ぷらっとほーむが考える居場所の条件とは、「1、自分が自分らしくいられること 2、自分を表現できること 3、逢いたい人がいること」ですが、3の「逢いたい人がいること」という「人」とは、もちろんスタッフだけではありません。そこに集うメンバーも当然含まれます。ホームヘルパーの仕事をしている人、大学に通っている人、実家から離れてアルバイトに励む人、大きい病院で大好きなお掃除の仕事をしている人、専門学校に通っている人、これから大きく飛躍するために力を温存している人・・・文字通り十人十色です。その人その人が置かれた環境も、年齢も、趣味も、何もかもが異なる人々が集まるぷらっとほーむ。それなのに大きな揉め事もなく、穏やかな居場所が保たれているのはなぜでしょう。私が察するに、フリースペース内で見せている「スタッフ同士の会話」の中に大きなヒントがある気がします。

私たちスタッフとお会いになった方は分かると思いますが、滝口氏と私はタイプがまるで違います。趣味、好きな作家、嫌いな食べ物、思考回路、何もかもが違う!(Byペルリ)それなのにどうして仲良くいられるのでしょう。当然、心優しい私が滝口氏に合わせているからです。な〜んて書くと、嘘付け!と激しい突っ込みを受けそうですね。そんなことより、なぜ衝突しないのか。それは「互いに全く別の考えかたをもった人間である」という、至って当たり前の前提を大事にした付き合いをしているからでしょう。もちろん、共にぷらっとほーむという活動をしているわけなので、団体としての理念や、目指しているものは共有しています。それはそれとして、個人レベルでは一緒である必要はないと考えているのです。日常的に「この件について、私はこう思うけど、滝口氏はどう思う?」「なるほど、でも俺はこう思うね。」「そういう考えかたもあるか!」などという会話を耳にしているメンバーは、漠然と「人と自分は同じである必要はない」とか「意見が違うことと対立することはイコールではない」などということを掴んでいるのかも知れません。もしそうであれば、にやりですね。

外部の人々によく言われるのが「メンバーの年齢がまちまちならば話が合わないのでは?」という内容のこと。それは「年齢が近ければ、考えかたも近い」という勘違い思考に陥ってしまう危険性をはらんだ御意見ですよ。人はそれぞれ、その人なりの考えかた・感じかたを持っている。そしてそれを前提にしてお互いに付き合っていこう!ってのがぷらほ的考えです。ある程度距離を持たないとぶつかり合っちゃうのがオチですからね。