ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

 戦争ワークショップ(1)

戦争がテーマのドキュメンタリー長編『ひめゆり』『ミリキタニの猫』の合同上映会の準備を進めるわたしたちですが、上映する側として、作品の背景にある戦争というものについての知識や認識をもっともっと深めたいとの思いから、今年もまた事前学習会を開催することになりました。初心者でも学びやすいような、敷居の低い学びの場運営を心がけます。名づけて「戦争ワークショップ」(全五回)。


第一回目にあたる今回は、「嗚呼ミリキタニ団」や「山形青年ユニオン」や「山形県教祖」などなど、そして「ぷらほ」と、さまざまな所属の若い人びと計17名による学びの場となりました。
今回のワークは、戦争に関してこれからの連続ワークショップで学んでみたいサブテーマを、参加者それぞれからポストイット(1枚につき1ネタ)に書き出してもらい、それを順番にひとりずつ、みんなに発表してもらうというものです。それぞれ前提が異なっているであろう「戦争」についての認識や知識、イメージをまずは目に見えるかたちに出してもらい、それぞれの間にある差異やズレを理解し認識することが目的です。
出てきたテーマは、以下の通り。神風/原爆ときのこ雲/強制収容所/サバイバー/マッカーサー周恩来/9条/慰安婦問題/障害者と戦争/国家と戦争/正義/2.26事件/中央(都市部)と地方(山形)/戦争の意味/プロパガンダ/中東・クルドイラク/情報戦/原発核兵器/石油エネルギー/戦時の天皇/自分が戦争に巻き込まれたら/ワーキングプア/貧困と戦争/戦争のコスト/ジェンダーコスタリカ/戦争に反対した人びと/反日仙山線の強制労働/芸術と戦争/情報操作/戦争の利益/戦争と日常/戦時下の思想/非日常に適応しない方法/戦争に前向きになる状況/戦争の始めかた/大義名分/意思決定者へのケジメのつけさせかた/ワールドポリス・アメリカ/メディア・リテラシー北朝鮮/GHQ/銃後の戦争/ガンダム/戦争ゲーム/抑止力/戦争が過去になること/冷戦/ベトナム戦争/ミリタリーマニア/各地の紛争/宗教戦争/徴兵制度/戦争と環境破壊/人身売買/地雷・クラスター爆弾/戦争でもうけた人びと/被爆国の立場/情報操作/失業から兵士へ/戦後日本の平和/戦争体験者の作品(戦前・戦中・戦後の変遷)/戦闘への憧れ/検閲・言論統制/ラジオの使われかた/脱走兵/伝単・ポスターを描いた人/山形と戦争/教科書/住民・米軍・日本兵それぞれの沖縄戦/9.11/ビンラディン/テロ・テロリスト/日本の銃/軍国教育/右と左/非国民/赤紙から逃げた人/日本軍とアメリカ軍の戦力差/中立国家/外国人兵士/学徒隊のケア/戦時体制下の都市/思想の強要/残虐行為は何故おこるか/戦時下のメディア/戦争はなくせるか/平和とは何か/集団心理/軍事産業WWⅡはなぜおこったか/ヒロシマナガサキ/B29爆撃機/戦争による死者/地雷とその責任/原爆被害者と国の対立/なぜ戦おうとするのか。
みんなにネタだしをしてもらっている一方で、ファシリテーターの私がそれらの1枚1ネタのポストイットをいくつかのグループに分類し、グルーピングを行いました。しだいしだいに浮かび上がってきたのは、つぎの4つの柱。第一が「兵士・軍隊・戦場」にまつわる問題系、第二が「銃後・戦下生活・戦争動員」にまつわる問題系、第三が「冷戦・戦後日本」にまつわる問題系、そして第四が「戦争認識・戦争責任」にまつわる問題系。ということで、第二回目以降は、今回それぞれの関心事から抽出したこれら四つのテーマに沿って、ワークショップ形式の講座を開催していきたいと思います。お気軽にご参加ください。