ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

『戦争と一人の女』を語る会


本日、第14回シネマ・カルチャー・サロンが開催されました。取り上げた作品は、『戦争と一人の女』。初参加者7名を含む、13名の方々が参加してくださいました。


まずは、映画の感想を添えた自己紹介からスタート。「天皇制を正面から批判したすごい映画だと思う」「極限に追い込まれたときに、人間は良心が働くのか?と考えさせられた」「大平(強姦殺人犯)の独白シーンが印象的だった」などの意見が出されました。

その後かっちくんからのレクチャータイム。終戦を迎えた1945年、日本は生まれ変わった!ととらえられているけど、戦争をより効果的に遂行するために使われてきた軍事用の「しくみ」は、戦後もそのまま残っており、それが高度経済成長を経て、原発事故まで地続きに続いている、という指摘や、戦争と貧困の関係性、アメリカと日本の兵士たちが戦時中にどう振る舞ったか、その違いなどの話がありました。


レクチャー後のディスカッションでも、さまざまな意見が出されました。江口のり子さん演じる「女」のたくましさ、永瀬正敏さん演じる「先生」がなぜ原作と違う結末を迎えたのか、村上淳さん演じる「大平」が助けた女性は、他の女性と何が違うか、製作者の意図を探りつつ議論を深めました。


「映画を観る際に大切なのは、観っぱなしではなく、同じ作品に触れた他者との議論を通して、自分のとらえ方を相対化すること」。これがシネカルの趣旨です。その趣旨通り、参加者と意見を交わし、また新たな切り口で『戦争と一人の女』をとらえることができたと思います。


次回も、観た後に語りたくなるような作品をチョイスしてシネカルを開催しますので、ぜひご参加くださいませ。参加されたみなさん、お疲れさまでした!


ここでシネカル初参加、しげちゃんからの感想をご紹介します↓

しげちゃんです。ぷらほのブログに初めて書かせていただきます。以後よろしくお願い致します。

シネマ・カルチャー・サロンには、初めての参加になります。参加しようと思ったきっかけは、映画のテーマが戦争ということもあり、様々な人達の意見も聞きたいと思ったからでした。
様々な意見を聞いていると、そこから枝葉のように考えが分かれていって、一人で思案をしていたら、思いつかなかった疑問や、感想が自分の中からでてきた事が、面白い体験でした。
戦争と一言で表現しても、そこには無数の痛さや悲惨さが、積み重なっているんだという事に、あらためて気付かされました。
可能であるならば、もっとこの映画についての感想を語りたいので、この映画を観た方はぜひぷらほで語りましょう。

もし、このブログを見て頂いて、興味がある方がいましたら、是非シネマ・カルチャー・サロンに足をお運びください、何か発見があるかも知れません。

しげちゃん、さんきゅー(・∀・)