ぷらっとほーむの日記 ぷらほブログ

山形市・若者の居場所と学びの場づくりのNPO団体です

 自主学習会レポ (2)


今回で二回目になる「ひめゆり」上映実行委員会の自主学習ワークショップを、山形市市民活動支援センター会議室@霞城セントラル23階にて開催しました。今回のテーマは「そもそも「戦争」ってどんなだったの?」。沖縄戦生存者の証言を扱った「ひめゆり」を上映するにあたって、是非とも知っておきたい幾つかの知識(日中戦争、アジア太平洋戦争、総力戦、沖縄戦天皇の軍隊などなど)について、ワークショップ形式で学んでみようというものです。参加者は、前回に引き続き、亀嬢、穴子嬢、三竹嬢、紙御理嬢の四人。
前半は、本日午後みんなで訪れた山形護国神社内「戦没者遺品展示室」についての、それぞれの感想を言語化するワーク。実際にナマで戦没者の「遺品」というものを目にして感じたこと、考えたこと、浮かんだ疑問などを、1人ずつ順番に挙げてもらい、参加者それぞれの戦争観を浮き上がらせていきました。
その後、ワークショップの後半は、参加者から実際に出された疑問や感想に応えつつ、それらを掘り下げていくかたちで、スタッフの滝口(実は歴史学専攻)が「できるだけわかりやすく」というのを心がけつつ「現代史入門」的な講義――60年前の戦争がどのような構造や性格をもつものであったのか、日本帝国は誰と戦い、誰に負けたのか、帝国統治下の人びと(とりわけ沖縄の人びと)はそのなかでどのような位置にあったのか、なぜ兵士でもない一般の人びとが戦場で無残に死んでいかなければならなかったのか等々――を行いました。
終了後は、「ぷらほ」にて、恒例の「夜通し耐久ふりかえり」。
参加者の感想によれば「そんな事実は初めて知ったよ」みたいなこともたくさんあったようです。確かに、上記のような知識や情報は、テレビや2ちゃんねるがソースのベタな定型句に接しているだけでは、なかなか触れる機会がないもの。そういうベタさに埋没してしまいたくなければ、書物に触れる、映画を観る、あるいは現場の人に実際に話を聞く等といった、コストをかけた対処が必要なのではないかと思います。これは、「ぷらほ」が「ひめゆり」というドキュメンタリー映画を、山形という地域に届けたいと思う動機の核心でもあります。そんなこんなをも話題の端々に織り交ぜながら、「ぷらほ」の夜はふけていくのでありました。